世田谷ボロ市ってどう?どんなお店が出て、何が買えるの?
いつから開催して時間はいつまで?そして、行き方や最寄り駅、駐車場はあるの?
気になる『世田谷ボロ市』の見どころからおすすめランチ・お土産まで、ボロ市を存分に楽しめるようレポートします!
世田谷ボロ市って何?見どころは?開催日時はいつ?
世田谷ボロ市は445年もの歴史を誇り、骨董品を中心とした数多くの露天が立ち並ぶ世田谷の冬の風物詩の一つです。
世田谷線世田谷駅から世田谷線上町駅までの区間に約700店もの露店が軒を並べ、一日20万人もの大勢の方々が訪れます。
<世田谷ボロ市>
開催場所:世田谷区1丁目代官屋敷(世田谷1-29-14)を中心とした「世田谷ボロ市通り」
開催日時:毎年12月15・16日と1月15・16日の4日間の開催
開催時間:午前9時〜午後20時まで
ボロ市の歴史
ボロ市は安土桃山時代天正6年(1578年)に北条氏政が開いた楽市(市場税を免除して自由な行商販売が認められた市)が始まりと言われています。
当時は毎月1の付く日と6の付く日の合計月に6回開かれていた事から「六斎市(ろくさいいち)」と呼ばれていました。その後、北条氏政は豊臣秀吉に滅ぼされ、徳川家康が江戸に幕府を開き、世田谷城が廃止されると世田谷新宿は急速に衰えていき、いつしか年の暮れに一度だけ開かれる歳の市となり、農機具やお正月用品の扱いが主流となって行きました。
楽市の名前も「六斎市」から「市町」と名前を変えました。
明治になってからは1月15日に開催されていましたが、やがて12月15・16日、1月15・16と開かれるようになり、世田谷の伝統ある冬の風物詩となっていきました。その後、明治20年代になり楽市では、主に古着やボロ布、古道具などの「ボロ」を持ち寄ったということから「ボロ市」と言う名前になったと言われています。
明治の終わり頃には「ボロ市」という呼び方が定着していましたが、「ボロ市」が正式名所となったのは第二次世界大戦後の事です。
現在では古着や古道具だけでなく、新品の衣類、アクセサリー、生活雑貨や、食品、植物、ストリートフードなども数多く出店しています。
引用:世田谷区 ボロ市公式サイト
※ボロ市の名前の由来は「江戸時代にボロの布を草鞋に編み込んだ物が売られていた為」「古着の露店が大半を占めていた為」「着物のつぎはぎや草鞋に一緒に編むこむボロの布が売られていた為」など諸説ありますが、今回は公式サイトより抜粋させて頂きました。
世田谷ボロ市を訪れる人の多くは、食べ歩きを楽しみながら骨董品や掘り出し物、アンティークなどを見て回ったりしていますが、ボロ市の見どころは露店だけではありません。
昭和43年から保存会を中心として行われている「代官行列」も見どころの一つです。こちらは残念ながら5年に1度の開催となっている為、次回の開催は2027年の1月15日・16日と12月15日・16日にとり行われます。
とてもレアな代官行列の歴史は江戸時代に遡ります。当時、お代官様が行列を作り楽市の治安維持の為に見回りをしていた様子を現在の地元の有志達が当時の衣装を身にまとい、あの頃の情景を現在に伝えます。
鉄砲や刀などの小道具がとてもリアルで足並みが綺麗に揃えられた緊迫感のある空気に圧倒されました。文献では伝えられない歴史を体感する事が出来ます。こうして伝統ある「ボロ市」は445年の時を経て現在に受け継がれているのです。
世田谷ボロ市の開催場所とアクセス方法
電車で行かれる際のアクセス方法は、最寄り駅、東急世田谷線世田谷駅または東急世田谷線上町駅を下車して、南に徒歩4分です。
バスで行かれる際のアクセス方法は、東急バス・小田急バスで、世田谷駅前または上町停留所を下車して、南に徒歩2分です。
バス:東急バス・小田急バス「世田谷駅前」、または「上町停留所」から徒歩2分
車: 東名高速道路から東京IC出口で311号線を北に走行し、三軒茶屋方面を目指す
世田谷ボロ市、駐車場情報
遠方から高速道路を利用してお車で行かれる際には、開催日、ボロ市付近は交通制限がかかっているため少し離れた所の駐車場に停めて頂く事になります。
ボロ市から少し歩いた所に<Times(タイムズ)>が色々な場所にあります。
場所により異なりますが、だいたいの基本料金は25分220円(最大料金2,200円)です。
その他、【株式会社パークジャパン】の駐車場情報と、最近話題になっている【アキッパ】もご紹介します。
<パークジャパン 駐車場>
- 世田谷区弦巻3-2 収容台数2台 40分200円 最大料金900円
- 世田谷区宮坂2-15 収容台数3台 30分200円 最大料金12時間1,800円
- 世田谷区宮坂2-16 収容台数4台 30分200円 最大料金12時間1,800
- 世田谷区若林4-15 収容台数4台 25分200円 最大料金1,700円
<アキッパ>
★格安駐車場の予約サービスを利用するのも便利でおすすめです。
多数のメディアにも取り上げられている『予約できる格安駐車場!akippa(アキッパ)』を紹介しますね。
↓↓
※こちらの画像をクリックするとアキッパの詳しい説明を確認することができます。
アキッパでは空いている月極駐車場や個人宅の駐車場を15分単位で借りることができます。
ネットから事前に予約し、決済もできるので、確実に駐車場を確保できますよ。
元々空いている駐車スペースを利用するので低価格で利用できるのも嬉しいポイントです。
時間内の入出庫が自由にでき、初期費用なし。
10日前から予約ができるので、安心便利ですね!
世田谷ボロ市で買える物は?掘り出し物がある?
世田谷ボロ市に行かれた方の口コミ、ここではYouTube動画の中から抜粋した内容をご紹介させて頂きます。
口コミを見る限りでは、代官餅、ボロ市饅頭・甘酒・招き猫、着物、昭和アンティークが世田谷ボロ市の名物のようです。
甘酒は1カップ150円で販売されていてお鍋を持って来られる方もいるそうですよ。
(男性)「フリーマーケットのような感じですがたまに掘り出し物が眠っています。絶版の上、オークションなど10年くらい探しても絶対見つからなかった激レアレンズのリングの部分の部品を見つけて即買いしました。」
(男性)「代官屋敷の角を入った小道30mくらいのところのアンティークがおススメです。去年もマダムの人だかりが凄かったです。店主がヨーロッパ辺りから買い付けしているそうで、洋風の宝飾品の品揃えが圧巻です。上品な言葉遣いで商品説明をしてくれる店主の人柄もGOODです。」
(女性)「昔の名残か、着物の古着を売っているお店が沢山あります。安い物ですと500円から販売しています。珍しい柄の着物も沢山あって見ているだけでも楽しめます。」
(女性)「良いなと思う帯は結構なお値段ですが値引きをして貰えます。でも楽しいのは500円〜2,000円とかの均一商品。着物の丈とかは書いていないものがほとんどなのでメジャー必須です。掘り出し物が見つかった時は嬉しいです。」
引用:YouTubeより抜粋
昭和のアンティークを初め、古着や生活雑貨、世田谷の特産品や特産物も安くご購入する事が出来ます。約700もの露店があるだけあって珍しいお店も沢山あります。
私が一番気になったのは、江戸時代の教科書が500円、明治〜戦争前の教科書は300円で販売している教科書専門店のような露店です。まだ異文化交流が盛んでなかった時代に島国である日本は子供達にどういった教育方針を示していたのかとても気になります。
飲食系の露店では、氷の上に並べられたカラフルなお菓子で昭和レトロな縁日が再現されているお店もありました。個人的には名物の代官餅も一度食べてみたいのですが、京風たこ焼きやクルミ味噌だれ団子も美味しそうでした。
今では「飲食系の露店が大半を占めているのではないか」という口コミもあるくらい、食べ物屋の割合が多くなってきているそうです。
テレビでも放送されている影響からかなりの人で賑わいを見せる世田谷ボロ市ですが、夕方〜午後20時の時間帯は割と空いていて値引き交渉もしやすいとの事です。
口コミなどを見ていると、午前11時〜午後14時の時間帯が最も混み合うようです。
世田谷ボロ市周辺でおすすめのランチは?
世田谷ボロ市周辺には魅力的で素敵な飲食店が軒を連ねています。
アジアンテイストでオシャレなビストロ、ダイニングバーに、高級和牛をリーズナブルな価格で頂けるお店、まるで宝石を散りばめたかの様な煌びやかなスイーツのお店まで様々です。その中から有名な人気店三選をご紹介します。
石はら本店
店舗名:石はら本店
住所: 東京都世田谷区世田谷1-11-16
席数: 32席/車椅子対応
定休日:1月1日・年内は休まず営業
★ランチメニューは、海鮮丼とお蕎麦のAセット、天丼とお蕎麦のBセット、日替わり丼とお蕎麦のCセットの三種類があります。
ランチメニューの価格は税込1,400円です。
★近くに『イタリ庵 蕎麦石はら』(世田谷区世田谷1-29-14)というイタリア料理の系列店でもランチ提供をしています。
こちらはこじんまりとした清潔感の漂うお店で女性からの評価がとても高かったです。口コミから抜粋させて頂きましたコメントでは「生パスタはもちもちしていて、パスタソースは手作り感があってとても美味しい」との事です。
生パスタ・サラダ・スープのセットで税込950円!お手頃価格で美味しいイタ飯を堪能できます。
Gavy Setagaya(ギャビーせたがや)
店舗名:Gavy Setagaya(ギャビーせたがや)
住所: 東京都世田谷区世田谷2-6-5 グリーンアネックスⅡ102号室
席数: 8席/車椅子対応
定休日:日曜日夜の部・月曜日
米粉を使用した独自製法のオリジナル麺を使用しています。世界初の特許技術USS製法のプレミアムな豆乳をベースにしたスープと一緒にお楽しみ頂けます。
食べて綺麗になるをコンセプトにした女性に嬉しいダイエット・デトックス・アンチエイジングに特化したランチをお値段1,000〜で頂くことが出来ます。ランチタイム限定で、肉・魚介・野菜のいずれかを無料トッピングのサービスをしています。その他、オーガニックコーヒーが半額、季節のお茶は無料で頂けます。
※現在ネットフリックス「あいの里」の影響により週末はご予約が困難になっています。
バーボン
店舗名:バーボン
住所: 東京都世田谷区世田谷1-29-14
席数: 42席/カウンター席あり
定休日:月曜日・火曜日(変更あり)
地元で人気の老舗洋食店です。店主の創作洋食料理が有名で、中でも一番人気は「バーボンライス」です。チキンを混ぜたライスにデミグラスソース&ガーリックで味付けされていて一度食べると癖になる美味しさのようです。どの料理もボリューム満点でバーボンライスはライス300g以上あるのでは?という口コミも見かけました。
ボロ市開催日はどこのお店も混雑が予測される為来店前のお電話で混雑状況をご確認下さい。
世田谷ボロ市で買うべきお土産は代官餅!
世田谷ボロ市名物で有名な「代官餅」は、その場でいただくのも良し!そしてお土産にしても良し!の和風スイーツです。
その場で蒸して作るつきたてでボリューム満点の温かいお餅(6個入り)に、原材料をこだわり抜いた『あんこ・きな粉・からみ』の三種類からなる味付けで1975年(昭和50年)から多くの方に愛され続けてきました。
代官餅!3つの味の特徴は?おすすめはどれ?
あんこ: あんこは北海道産の小豆を代官餅の為だけに練ってもらい、甘さ控えめで後味がくどくないと評判です。
きな粉: きな粉はボロ市開催日に合わせて煎ってもらっているので香りがとても香ばしく風味豊かです。きな粉がお餅の水分を吸って固くなってしまう為、お早めにお召し上がりください。
からみ: からみはダシの効いた薄めの醤油味で薬味の鮮烈な風味とシャキッとした触感がアクセントになり辛いというよりはさっぱりとしています。大根にもこだわりがあり味付けも企業秘密の為、毎年これを楽しみに訪れる方もいらっしゃるそうです。
※持ち運びの際には大根の汁がたれないように気を付けてください。
わー、どれも美味しそうですね!迷います。みんな買ってシェアが一番いいですね。でも、『からみ』が珍しいから、あえて選ぶなら私は『からみ』かな。
代官餅の販売場所・お店の場所はどこ?
販売場所はボロ市通りの「ローソン世田谷一丁目店」の手前の道を曲がった付近で、案内係の方が立ってくれています。
代官餅の販売はボロ市開催日に露店販売限定で行われ、販売元は近隣の商店街の方々のご提供となっています。限定和菓子でその食材、料理方法のこだわりから知名度も高く毎年朝の9時の開店時にはすでに行列が出来ている程です。平均待ち時間は1時間です。
近年物価高の煽りか、当初650円で販売されていた代官餅は2020年に700円に値上がりし、2022年15日・16日では800円で販売されていました。値段が上がってもその人気は衰え知らずで待ち時間は毎年変わりないそうです。
口コミを見ている限り、皆さん寒空の下「並んででも買うぞ!」という意気込みで代官餅を買いに来られているようで「暖かい格好で望んで下さい」「靴のつま先カイロ必須」といったアドバイスの口コミも見られました。
早い時間ですと15時〜16時には売り切れてしまうそうなのでご購入希望のお客様は完全防備でお早めにご来場下さい。
まとめ
東京都の無形民俗文化財にも指定されている歴史あるイベント「世田谷ボロ市」では、毎年12月15日・1月15日に海上自衛隊東京音楽隊による世田谷ボロ市吹奏楽パレードが開催されるなど盛り上がりを見せています。
多くの方がご来場される世田谷ボロ市では歴史ある伝統行事を繋いで行きたいという思いからも歴史ある情景が大切に残されてる一方で、移り行く時代に合わせて露店の内容も多種多様にと、多くのご来場者様が楽しめる世田谷の一大マーケットとなっています。
是非、ご家族みんなで楽しんでくださいね。
コメント