だんだんと秋が近づくにつれ、お家時間も増えてワインが飲みたくなってくる方も多いのではないでしょうか。
なんといっても、11月はボジョレー・ヌーボーの解禁日です!
この日に向けて、家でも少しずつワインを楽しんでいる方も多いと思います。
ということで今回は、ワインの賞味期限や正しい保存方法、賞味期限の切れてしまったワインの活用レシピなどをご紹介していきたいと思います!
ワインの賞味期限は?未開封の常温保存でどれくらいもつの?
ワインボトルには賞味期限の記載がありません。
「賞味期限は一体いつ?」と思ったことがある方も多いと思います。
実は、一般的なワインには賞味期限がないのです。
というのも、ワインには特有の性質があるからです。
ワインはボトルに詰めた後も熟成が進み、時間や保存状態によって香りや味が変化するものです。
中には何十年と熟成期間を経て、飲み頃を迎えるワインもあります。
そのため、食品衛生法上で賞味期限の表示は必要ないとされているのです。
そして、ワインボトルには賞味期限表示の替わりに、収穫年が記載されており、この年から熟成年数がどのくらいかを判断することができます。
ワインは基本的に腐ることもないので、賞味期限を心配する必要はないということです。
ただ、それぞれのワインを美味しく飲める「飲み頃」というものがあります。
「飲み頃」は人によって好みがわかれるので、プロでも判断が難しいと言われています。
しかし最近では、醸造技術の発展により、いつ飲んでも楽しめる状態のものがほとんどです。
ということで、メーカー推奨の飲み頃(賞味期限)についてご紹介したいと思います。
未開封の赤ワインの飲み頃(賞味期限)
メーカーによると、赤ワインは2、3年を目安に飲むことが推奨されています。
ただし、ボジョレー・ヌーボーの場合は1年以内です。
また、ボルドーやブルゴーニュなどの酸味や渋味が強いものは長期熟成できるものもあるので、こういったものはやはり判断が難しいです。
ちなみに、ワインの種類関わらず、お手頃価格のワインは飲み頃の状態で販売されているので、買ったらすぐに飲んだ方が良さそうですね。
未開封の白ワインの賞味期限
白ワインは1、2年程度が目安とされています。
特に軽めの白ワインは、早いうちに開ける方が魅力を最大限に感じられます!
しかし、モンラッシェなど熟成タイプのワインやソーテルヌの貴腐ワイン、極甘口のワインは長期保存が向いていると言われています。
長期保存をすることで、より深い味わいを楽しむことができるからです。
白ワインにはあまり熟成のイメージがないかもしれませんが、白ワインのコクをしっかりと味わいたい方はぜひお試しください。
未開封のスパークリングワインの賞味期限
先ほど、基本的にワインに賞味期限はないと言いましたが、スパークリングワインだけは要注意です!
ご存知の通り、スパークリングワインはきめ細やかな泡と炭酸が特徴です。
長期保存をすることで、ガスが抜けてしまったり、コルク部分が腐ったりするおそれがあります。
なので、スパークリングワインだけは買ってすぐに飲むように心がけてください!
ワインを開封したら賞味期限はどれくらいもつ?
次に、開封したワインの賞味期限についてみていきます。
ワインは一度開封すると、酸化が始まります。
酸化が始まると、どうしても劣化を防ぐことはできません。
そのため、開封したワインは早く飲み終える必要があります。
ワインの種類によって期限の目安が異なるので、それぞれみていきたいと思います。
開封後の赤ワインの賞味期限
ライトボディの赤ワインは3日が目安です。
酸化が進むにつれワイン自体の酸味が強くなってしまうため、ライトボディは早めに飲みきることをおすすめします。
フルボディやミディアムボディは、5日が目安です。
もともとのコクがしっかりしているので、「自分には重いな」と感じる時は、あえて少し時間を置いてから、味の変化を楽しむのも良いと思います。
開封後の白ワインの賞味期限
白ワインは辛口と甘口で期限が異なります。
辛口は糖分が少ない分、酸素に触れると劣化しやすいです。
そのため、できるだけ早く飲みきるようにしましょう。
辛口ワインは3日以内に飲みきるのが目安です。
一方、甘口ワインは2週間〜4週間程度が目安です。
辛口よりは日持ちしますが、やはり早く飲みきるようにしましょう。
開封後のスパークリングワインの賞味期限
スパークリングワインは当日中、遅くても翌日までには飲みきるようにしましょう。
一度開栓してしまうと、炭酸ガスが抜けていってしまうからです。
スパークリングワイン特有の、きめ細やかな泡や炭酸が味わえるうちに飲みきるようにしましょう。
開封後のワインの正しい保存方法
次に、開封後のワインの正しい保存方法についてご紹介します。
ポイントは全部で4点です。
冷蔵庫の野菜室で保存する
ワインセラーで保存するのが理想的ですが、ほとんどの家庭ではお持ちでない場合が多いと思います。
そういった場合は、冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。
一般的に、ワインの保存に適した温度は13〜15℃、湿度は65〜80%と言われています。
冷蔵庫ではやや冷えすぎてしまい、コルクも乾燥してしまいますが、短期保存の場合はそれほど心配いりません。
飲む際には、赤ワインは15分ほど常温に置いてからの方が美味しく飲むことができます。
ちなみに、開封した後のコルクの栓は、抜いた時と逆の向きに挿すことで入れやすくなります。
この時にラップで巻くとより密閉性が増すので、ぜひお試しください。
立てて保存する
パッケージに記載されているのを見たことがある方もいると思いますが、ワインは「立てて保存」するようにしましょう。
横向きに寝かせることで、ワインが空気に触れる面積が大きくなってしまいます。
これは、酸化が進んでワインが劣化する原因になってしまいます。
また、コルクを挿し直した状態で横向きに置くと、ワインが漏れてしまう可能性もあります。
こういったことを防ぐためにも、ワインは立てて保存するようにしましょう。
ワインストッパーやワインセーバーなどを使って蓋をする
普段からワインをよく飲まれる方は、ワインストッパーやワインセーバーを使うのもおすすめです。
特に、ワインセーバーを使えばボトル内が真空状態になるため、酸化のスピードを遅らせることができます。
また、日持ちがしにくいスパークリングワインも1週間程度保たせることができます。
「毎回飲みきるのは難しい」という方は、一つ持っておくと便利だと思います!
ワインボトルから小瓶にうつす
先述した通り、ワインは空気に触れる面積が大きいと酸化スピードが早まります。
そのため、飲み残しの量がそれほど多くないのなら、小さな瓶に移し替えるのも一つの方法です。
その方が場所も取らないため、冷蔵庫に収納しやすくなります。
2、3日で飲みきってしまうならそこまでやる必要はないと思いますが、気になる方はぜひお試しください 。
賞味期限が切れたワインを料理に活用できる?
ワインを開封したものの、飲みきれずに味が落ちてしまう場合があると思います。
そういった場合は、料理に活用するのがおすすめです。
おすすめの活用方法を2つご紹介するので、気になった方はぜひお試しください!
サングリアにする
サングリアとは、スペインやポルトガルなどの国でよく飲まれているワインの飲み方で、フレーバードワインの一種です。
赤ワインにカットしたレモン・オレンジ・りんご・バナナなどの果物、お好みで蜂蜜や砂糖などの甘味料を入れて、ブランデーやシナモンなどのスパイスで風味づけをして飲みます。
フルーティで清涼感があることから、夏場に好んで飲まれるワインの飲み方です。
これなら風味がやや落ちてしまったワインでも美味しく楽しむことができます。
フルーツがなければ、簡単にオレンジジュースで割って飲むのもおすすめです。
調理酒として活用する
風味が落ちてしまったワインは、調理酒として活用することもできます。
赤ワインにはお肉の臭みを消してくれる効果があるので、お肉の煮込み料理にぴったりです。
他にも、ビーフシチューやデミグラスソースにちょい足しするだけで本格的な味に仕上がります。
一方、白ワインは魚介の煮込みに入れるとフルーティさが際立ち、味わいに深みを出してくれます。
魚介のブイヤベースやアクアパッツァ、あさりの酒蒸しなどに使うと、より香りが引き立って美味しく仕上がります。
賞味期限が切れたワインの活用レシピ
最後に、味が落ちたワインの活用レシピをご紹介します。
ぜひお試しください!
牛肉の赤ワイン煮込み
・牛すね肉 500g
・玉ねぎ 1個
・にんにく 1かけ
・サラダ油 大さじ2
・薄力粉 大さじ1
・塩 小さじ1
・生クリーム 適量(牛すじ用)
・塩こしょう 少々
・薄力粉 大さじ1(☆赤ワインスープ)
・カットトマト缶 1/2缶(200g)
・赤ワイン 400cc
・水 200cc
1、玉ねぎはみじん切りにする。にんにくは縦半分に切って芯を取り除く。
2、牛肉は食べやすい大きさに切る。塩こしょうをふり、薄力粉をまぶす。
3、鍋にサラダ油の半量(大さじ1)を入れて熱し、にんにくを入れて香りが立つまで弱火で炒める。
4、牛肉を加えて両面に焼き色がつくまで中火で炒め、牛肉を取り出す。
5、同じ鍋に残りのサラダ油(大さじ1)を加え、玉ねぎを加えて色づくまで中火で混ぜながら炒める。牛肉を戻し入れ、薄力粉(大さじ1)を加え、粉っぽさがなくなるまで炒め合わせる。
6、☆を加えて軽く混ぜる。
7、5分ほど煮立たせてふたをし、ときどき混ぜながら1時間ほど弱火で煮る。塩を加えて味をととのえる。
8、器に盛り、生クリームをかける。
ハマグリと鯛のアクアパッツァ風
・ハマグリ (殻付き) 10個
・タイ (切り身) 2切れ
・塩こしょう ふたつまみ
・ミニトマト 10個
・ニンニク 1片
・白ワイン 70ml
・オリーブオイル 大さじ1
・パセリ (生) 適量
準備:ミニトマトのヘタは取っておきます。パセリはみじん切りにしておきます。ハマグリは砂抜きをしておきます。1、ニンニクはみじん切りにします。
2、バットにタイを入れ、塩こしょうをふります。
3、フライパンにオリーブオイルと1を入れ中火で熱し、ニンニクの香りが立ったら、2を入れて両面焼きます。
4、タイの両面に焼き目がついたら中火のまま、ハマグリ、ミニトマト、白ワインを入れ蓋をして、蒸し煮します。
5、タイに火が通り、ハマグリの殻が開いたら火から下ろし、器に盛りパセリを散らして、完成です。
まとめ
今回はワインの期限や保存方法、活用レシピなどをご紹介しました。
個人的にですが、ワインの煮込み料理がとても好きで、冬になるとよく作っています。
簡単なのに本格的な味がして、見た目も華やかなので、とてもおすすめです!
もちろん、美味しいうちに飲みきってしまうのが一番良いのですが、どうしても飲みきれないなぁ…なんて時には、ぜひ活用レシピもお試しくださいね。
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